Aアイドルに会うための情熱
ポスターコンプリート
先日、アイドルグループAKB48のイベント招待企画が中止になったというニュースが流れました。
理由は、「44種類のポスターを全て集めればイベントに参加できる」というシステムが独占禁止法に抵触する恐れがあるからだそうです。
CDを1枚買えば、44人のメンバーのうち1人が写ったポスターを1枚、ランダムでもらえます。
これを44枚揃えるのがめちゃくちゃ難しいことは誰にでも分かります。
では、どのぐらい難しいのでしょうか?これもまたぞくぞくしてくるような数値化です。
どのぐらい難しいことなのかを検証するために、まず次のことを考えてみてください。
「CDを44枚だけ買って、見事にポスターが44種類揃ってしまう確率」と「年末ジャンボ宝くじで1等が当選する確率」では、どちらのほうが低いでしょうか?
直感的には「そりゃ宝くじで1等のほうが難しいでしょ」と答える人がいるかもしれません。
しかし、計算してみると恐ろしいことが発覚します。
ジャンボ系の宝くじでは、1000万枚に1枚の割合で1等が入っていますから、もちろん確率は1/10000000です。
さて、ポスターのほうの確率を計算します。
44枚のポスターを1枚ずつ見ていくとして、その順番も考慮すれば、ポスターの組み合わせは(44の44乗)通りです。
ポスターが全種類揃う場合の数は、まず1枚目は44通り、2枚目は1枚目に出たメンバーのものを除く43通り、3枚目は42通り…となりますから、(44の階乗)通りです。
つまり、CDを44枚だけ買ってポスターが44種類揃う確率は(44の階乗)/(44の44乗)となります。
分母は20507から始まる73桁の数です。
分子は26582から始まる55桁の数です。
つまり確率はおよそ、2658/{2051×(10の18乗)}となり、約1/1000000000000000000となります!
なんと、44枚だけ買って揃っちゃうよりは、宝くじで1等を当てるほうが100000000000=1000億倍も確率が高いのです。
あまりこれまで確率というものに馴染みのなかった人には、この結果が信じられないかもしれません。
しかし計算で出てしまったのですから、まぎれもない事実です。
考えてみてください。宝くじの当選確率がなぜ1000万分の1なのかを。
組数は2桁です。番号の最初は必ず1ですから、抽選に関係あるのは後ろの5桁です。
つまり、宝くじに記載してあるのは7桁の数字だと置き換えていいわけです。
それぞれの桁には0〜9の10種類のうち1種類の番号が書いてあり、1等当選の組み合わせは1つだけなのですから、1/(10の7乗)になるわけです。
さらに置き換えると、赤いボール1個、白いボール9個が入った箱から1つだけボールを取り出し、見事に赤を引き当てる…というのを7回連続で成し遂げる確率が、宝くじで1等を当てる確率です。
たしかに難しいことです。でもたった7回ですよ?なんか当たりそうな気がしてきませんか?
こういうふうに置き換えると、たしかに44枚だけ買って44枚のポスターをドンピシャで引き当てるほうがはるかに難しいことだと分かってきます。